高橋克典の“法律 だいすきになーれ+ひとり言α”

・・・・・ まずは“宅建資格”から

“主語文末意識法”をもう一回・・・



 主語を本当にしっかり読めるようになったのか、以下の問題で再確認しておきましょう。

 宅建の過去問です。かなりいい問題。

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【平成6年度 問10】
Aは,A所有の建物を,Bから敷金を受領して,Bに賃貸したが,Bは賃料の支払いを遅滞している。この場合,民法の規定及び判例によれば,次の記述のうち正しいものはどれか。なお,Bの未払賃料の額は,敷金の額の範囲内である。

1 Bは,Aに対し,未払賃料について敷金からの充当を主張することができる。 
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 さあ、どうでしょうか。

 敷金は、担保ってイメージですよね。賃貸人が賃借人から取った人質が敷金だと。

 そうすると、人質を差し出した方がイニシアチブをとれるようでは、あまり人質としての機能がなくなりますね。

 ですから、賃貸借の存続中に、賃貸人の方から、債務を敷金から充当するのはいいとしても、賃借人の方からはできないと考えます。

 それが敷金契約の内容だからです。

 そうすると、この問題の肢1は、×となりますが、決定打は、主語のBかどうかです。

 Bは自ら債務である賃料を払っていないのに、差し出した人質からどうぞ、というのはちょっとマズイでしょう。
 
 こんな、判断が出来ればグットです。

 もしAが主語なら、○ですからねえ。

 そうすると、日頃から、主語を意識して、そして想像して、その人になりきって考える癖がついているかです。

 日頃、条文を読むとき、テキストを読むとき、もう一度主語をしっかり意識して勉強してきたか、振り返ってみてください。

 要は、自然に、意識できるようになっているかですよ。

 では、また。

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